代替医療研究家 田川定慈のカラダコラム
誰も言わない携帯電話の電磁波のはなし
「それはお国柄の違いでしょう。」ある日私は電磁波の影響に関して携帯電話の大手メーカー様へ電話をしました。するとご担当の方が電話に出られお答えになれらました。「日本では総務省に於いて携帯電話機は無害となっております。」と。
私はとっさにWHOや他の先進国の例を話しました。すると「それはお国柄の違いでしょう。」という返事が返ってきたのです。これには私もびっくりです。電磁波の影響に国柄があるのかと。
私たちの生活は携帯電話の普及のお陰で、多くのメリットや恩恵を得ることが出来ました。本当に携帯電話は便利な道具で、無くては生きていけないものにまでなってきています。
しかし、電磁の影響について話をする人はそんなに多く存在しません。本当のところ電磁波の害はどうなのでしょうか。
まず一般的に電磁波とは、電波、光、X線、γ線があります。健康に良いとされる遠赤外線もこの光の中に含まれています。携帯電話に使用されているのは、電子レンジと同じマイクロ波と呼ばれる電波です。
この携帯電話の放射するマイクロ波が今回のテーマです。
まずマイクロ波の影響について。簡単に考えてみると、マイクロ波が強いほど悪影響と考えがちです。しかし本当は、マイクロ波の強さよりも距離と浴びた時間の長さによってその影響が決まります。
ではどういう影響かと言うのを公式にしてみるとこのようになります。
『マイクロ波の影響力=発生源の強さ×1/距離の二乗×浴びた時間』
これは距離の二乗に反比例するということになります。マイクロ波の発生源より離れているほど安全なのは理解しやすいと思います。
次に人体に関してのお話です。電磁波の影響を最も強く受けやすいのは脳であると言われています。脳は神経細胞の塊で電気的な信号をやりとりするところです。
また、この影響は年齢にも関係してきます。電磁波研究のパイオニアの一人、ユタ大学のオム・ガンジー博士の研究によるCGの再現を見ますと、5歳の子供は大人の4.2倍、10歳で2.5倍の電磁波が頭部を貫く様子がわかります。このことからも電磁波の影響力を脳が受けやすいことは、理解していただけると思います。
イギリスの話ですが、16歳以下は通常携帯電話の使用を法律で禁止されています。携帯電話の影響が人体にどれだけの影響を与えるのかまだはっきりしない部分も多いのですが、ありえる話としてこのイギリスの対応はすばらしいと思っています。
私は、 代替医療研究家として自己実験を試みてみました。携帯電話をコールしない状態で3分間、手に持ちます。そして3分後、超音波血流計でその血流を計測してみました。なんと、血流速度が30%低下したのです。
これも男性と女性など数名に試みてみたところ、男性より女性の血流低下がより顕著に出ました。
これにより、少なくとも携帯電話の影響が血流に影響を及ぼすのだということを私は確信致しました。

話は変わりますが、先日NHKのテレビ番組で「命の約束」というとても感動的なドキュメンタリー番組を見ました。小児脳腫瘍の権威の医者が脳内にある海馬の周辺に発生した脳腫瘍を手術によって除去するという、たいへん難度の高い手術をみごとに成功された記録映像です。
細い神経一本でも傷つけると、子供に障害が残るということでした。手術をされた北海道大学の澤村先生はとてもやさしい顔をしておられ、このやさしさがあるからこそ、この技巧があるのだと感動しました。
また手術を受けた子供のご両親の気苦労も一般には想像がつかないほどのことだと思いますが、番組が終わりに近づいた時に私は衝撃を受けました。
お母さんの下腹部に携帯電話がぶら下がっていたのです。携帯電話と胎児性脳腫瘍の因果関係は証明できませんが、知らない、知らせないことの残酷さを思ったのです。
オム・ガンジー博士の研究でも胎児の受ける影響は発表されていませんが、小児脳腫瘍のことを考えると要注意だと私は考えております。
電磁波は無色、無味、無臭ですし、病気が発生することを証明するには他の電磁波から密閉された室で数ヶ月から数年をかけて実験をしなくてはなりませんから、人体実験を行なうことは不可能でしょう。しかし各部位的には有害性は確認出来るものです。
しかし、冒頭で述べたように携帯電話はもう私たちの生活から無くすことは不可能です。だからといって見て見ぬふりは出来ません。
出来ることから少しずつ。明日の生活を見つめましょう。
代替医療実験室のページにて血流実験を行っています。ぜひご覧になってください。